/// Canon PowerShot A300使用感 ///

Canon PowerShot A300

誰がどんな用途で使うのか、予算をいくらに設定して選定したのか、などトータルな見方をしながら読んで欲しい。


■ 気に入らないところ ■
  • フタを開けたとき(スイッチONしたとき)奥までしっかり開けないとONにならない。おまけに開く時(スライド時)には、けっこうな力がいる。
  • 正面のデザインで丸くなってる部分の中央にレンズが位置していない。なんかバランスが悪い。
  • 静止画、動画の切換スイッチがちょっとガタガタしてアソビがある。
  • レンズの明るさがF3.5。もう少し明るいとたすかるのだが。ストロボOFFにすると手ブレマークが連発。
  • メニュー画面を呼び出すモードが複数あって、やや複雑。
  • シャッターボタンの半押しから完全に押し込むまでのフィーリングがしっくりしない。
  • ちょっとシャッターボタンのタイムラグが長い感じ。
  • バッテリーチェッカーの表示がおおざっぱ。いきなり「ハイ、おしまい」といった感じ。
  • このクラスでは、サイズはやや大きめ、重さは素材に樹脂を多用しているせいか(安っぽい)軽い。
  • 多くのデジカメにいえることだが、撮影時にストロボやレンズを左手で覆ってしまうことがある。もう少し工夫できないものだろうか。
  • MacOS8.6では、USBマウントソフトがインストールできない。まあカードリーダーで読むから、どってことないが、これも時代の趨勢か。


■ 使ってみて ■
  • 撮影間隔が長い。ファインモードで5〜6秒は待たされる。再生操作がキビキビしてるだけに惜しい。撮影間隔の緩慢さは、初心者にとって、操作をまごつかせる大きな要因だ。
    秒間2枚以上という「連続撮影」モードがあるが、AUTOでは選べない。またモニターをOFFにしなければマニュアルでも十分機能しない(もちろんフラッシュをONにしていたら論外)。この辺が半端で、いったい「連続撮影」をどういうふうに使いこなして良いのやら、一般撮影時を対象としたとき、秒間2枚撮影可というスペックをどう解釈してよいのやら、理解に苦しむ。
  • どうやら絞り制御の機構はなく、すべてシャッタースピードで露出制御を行ってるらしい。F3.5という明るさを考えればこれ以上絞ってもあまり意味はないし、それはそれでいいのだけれど、フラッシュをAUTOにすると、レンズが暗いせいかやたらフラッシュを炊きたがる。これで10秒はウェイト…。
  • ネット上で批判されている周辺のボケと偽色は、それほど気にすることはないと思う。確かに最周辺で目立つが、写真はそういうアラ探しをするメディアではないのだから、もう少しおおらかでよいのではないか。
  • 動画は音声があって始めて動画たりえるのだと、実感できる。たまには動画をとってみようという気にさせる。
  • 撮影モードでオート、マニュアル、とここまではいいが、なぜか(一生のうちで何回使うか分からないような)パノラマ合成用モードが、その横に並んでいる。メニュー画面を混乱させるだけだ。企画者の気が知れない。
  • ビデオ信号の出力端子がない。つまり一般のテレビでの鑑賞はできない。ぼくは使わないからいいけど、せっかくムービー機能が充実してるんだから、省くことはなかったのに…。


■ 気に入ったところ ■
  • とにかく安い!インターネット相場で2万円強、ヨドバシでも24,800円でポイント15%バックは、このクラス再廉価だ。
  • 全体的なデザインもまあまあ、以前のA200の目を疑う最悪デザインに比べれば、月とすっぽんだ。
  • 価格を考えれば、3.2メガの画素とそれを支える描写力は完璧(ネット上では周辺のエッジの甘さ、偽色の発生が指摘されているが、アナタそれは贅沢というもの)。
  • 単三電池が使える、コンパクトフラッシュ仕様、これはぼくの今までのデジカメ環境とまったく同じ。従来のデバイスがそのまま使える。
  • バッテリーのモチはニッケル水素二次電池で、メーカー発表仕様の6〜7割くらいはいける。単三2本ということを考えれば許せる範囲だ。
  • 電池の収納方法がしっかりしている(いままでバッテリーのフタでは腹の立つ経験を何度もしたので、二重ロックはとても好感が持てる)。
  • 動画が音声付き、これは意外と使える。320pixで3分は十分な時間だ。
  • フタを開けてスイッチONは自然な流れで、素人でも扱いやすい。
  • モニター画面は、色鮮やかで見やすい。
  • マクロ最接近、レンズ前5cmもぼくの好みにぴったり。
  • 35mm換算でf33mmという焦点距離も、このクラスとしては画角が広い方、なにかと便利だ。
  • AUTOでは、スイッチを切ると次回は全て設定がデフォルトに、マニュアル時では以前の設定をほとんど記憶している。
  • 光学ファインダーの接眼側が、見やすい。これならバッテリー節電時に使える(ただしあまりアテにはならない)。
  • 再生時のもろもろの動作が機敏で、確認作業がスピーディー。
  • 各機能ボタンも(慣れてしまえば)うまく配置、分散されている。
  • マイカメラ機能(オープニング画面や各種操作音のカスタマイズ機能)もくだらないと思いつつ、けっこうハマる。
  • オートフォーカスは機敏で正確、合焦箇所をモニターで確認できるのは安心感がある。暗いところでも補助光を当ててもたつかない(これはあくまでNikon_E990比較だが)。
  • やれ逆光だの夜景だの人物だの、おせっかいな撮影モードが用意されていない。これは好みだろうけど、いちいち撮影時に、あんなわかりにくいアイコンに合わせる素人がいるんだろうか。
  • マニュアルモードでは、小憎たらしいくらい、細かな設定ができる(このレベルのカメラでマニュアルホワイトバランスなんかセットするかね)。ちょっと得した気分かな。
  • ケースは付属してないが、100円ショップのポーチがぴったり!


■ 総評 ■
  • 長年のカメラメーカーとしてのノウハウの蓄積と最近のデジカメに対するユーザーの希望分析、市場調査がゆきとどいていて、こなれた秀作となっている。
  • 画像の仕上がりやコストパフォーマンスを考えれば、撮影間隔の待ち時間を減点しても90点はあげてもいいんじゃないかな。ぼくは気に入りました。


■ 容量を小さくしたサンプル画像 ■
  • マニュアルモード/ISO_AUTO/ホワイトバランスAUTO/色効果、露出補正、測光方式その他デフォルト/圧縮率ファイン/記録画素数2048×1536pix。
  • 上記作品をPhotoshopにて長辺800pixに縮小/必要によってシャープネス/圧縮率は(ここが肝心のワリにはいい加減で)3〜6程度。
  • つまりあまりアテにならないサンプルなので、正確な画質情報は公式サイトで確認のこと。

試写1

試写2

試写3

試写4

試写4

試写5


Canon_PowerShot_A300公式サイト
2003/05/20購入>2003/05/25更新

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